作品ID:A294
クリエイター名:
笑っているからだ
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作品ID
クリエイター名
E278
雨書 雨読
ストーリー
E199
愛烏 エオ
ストーリー
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作品ID
クリエイター名
D181
Tik N' Tok
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作品ID
クリエイター名
B306
初烏
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C308
初烏
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作品ID
クリエイター名
C308
初烏
歌詞
B306
初烏
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作品ID:
B306
クリエイター名:
初烏
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作品ID:
C308
クリエイター名:
初烏
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嗚呼 馬鹿でかい音鳴らすバイク 裸の王様みたい 馬鹿じゃないんならちょっとやめてよ まぁ さぁ ムリだろうけどw
逃げだした あの人も ポイ捨てた あの人も 毒吐いた 僕たちも 似たようなもんか…
揃(そろ)って合法ナンセンス 明かりに集う 前世はきっと蝿ですか? 合法ナンセンス イケてる我に 酔っていれば 良いでしょ 偽善2000個くださいな コメントでも「さぁ」くださいな 自然に絶望 馬鹿らしい 真っ直ぐに生きる分だけ
作品ID:
D181
クリエイター名:
Tik N' Tok
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作品ID:
E278
クリエイター名:
雨書 雨読
無し
ああ、見つけた。あの女だよ。 喧騒に負けじと張った声には、潜めたほうがいいと感じてしまう程の侮蔑が込められていた。友人が軽くなった缶の底で指した方向に目線を向けると、途端に僕の視界を奪ったのは目映い黄。 警戒色の女がそこにいた。 「すごい……」 思わず漏れた声をどう解釈したのか、友人がアルコール混じりの溜息を吐く。 「真面目くんには信じられないだろうな。真っ黄色のファッションとあの露出」 確かに、これまで自分が一般と信じてきた世界にはなかったもので僕は思わず頷いた。そんなはずはないのに彼女に見られている気がして、とても控えめに。 「あれがwako(ワコ)。フォロワー数ウン十万人のインフルエンサーさ。この街で遊んでいる奴らの噂話は、大抵あの女の下に集まる」 女の周りには派手な見た目の男女が常に数人集まっており、彼女と談笑しては夜の街へと溶けていく。冷たいネオンの中でぱっきりと浮かぶその色が誘蛾灯であるかのように、皆惹きつけられる虫だった。誰もが目に痛い程の装飾や色を身に纏い五月蠅いのに、その中心のワコは毒々しさと一緒にあどけなさを併せ持っていて、どこか可憐で、華があるという言葉の意味を痛感した。 また数人の男女の肩を撫でて、楽しんでと言うようにワコが若者を送り出していく。その刹那に弓形に曲げられた眼孔の中、月のような瞳が自分を捉えたような気がした。 進学を利用してこの街に帰ってきたのは、ここが若者にとって甘美な遊び場だからではない。中学の頃に母に攫われるように家を出てから、父と共にこの街に残された妹のことが気にかかっていたからだ。知っているのは名前と数年前を最後に見た顔だけ。 生き別れた妹を探しているんだと言う僕の話を真剣に聞いてくれた彼は、この街の若者のことならワコが知っていると僕を夜の街へと連れだした。 そろそろ行こうか、と友人が空き缶をその場に捨て置いて歩き出す。 すぐにその後を追ったが、ワコに近づく程に自分の精神が虫食まれるような感覚に陥った。近づいてはいけない。危険信号が脳内を駆け巡る。視界に濃黄色の占有率が上がっていくほどに。だがその一方で、どうしようもない程彼女に惹かれ始めていた。 今の女と現代の若者と、未来などないと思い込んだように自分を若さと共に消費していく。彼女の身に纏う警戒色が、「近づかないで」と叫ぶ少女の盾に思え、どこか危うかったからだ。
作品ID:
E199
クリエイター名:
愛烏 エオ
無し
昔から、デカい顔をする奴ほど、声が大きい。 だって大声をあげれば、それが正しいんだって思えてしまう、馬鹿が多いから。 大きな声でしゃべるってそのことが、自信がないとできないことだって思われているから、大きな音を鳴らして、鼓膜を揺さぶって、それを心まで、届けてみせる。 感情の大きさも、声の大きさに比例するって、そう思われているしね。 それでね? そんな、大声の鎧を着られないものたちは、小さくブンブン鳴いてみせるの。 やれ、あれがイケナイだの、よろしく無いだの、正しくないとか、相応しくないとかそう言って。 大きな主語は自信がないから。 だって小さな羽音も、たくさんの集団になれば、五月蠅いって、そう思ってもらえるでしょ? 自分が正しいと思って吐き出す毒ほど、キモチのイイものはないから、誰もかれもが批評家になる。 自分にとって、好ましいものはまぎれもない善で、嫌いなものはどうあがいたって悪にする。 ワイドショーを眺めてみれば、ウワキの定義が、人によって変わっている。だってそれが彼らの羽音だから。 弱いモノはまもられて、強いモノは虐げられる。……言葉の上でだけ。 私はね? そんなお馬鹿達が愛おしくてたまらないの。 だって、可愛いでしょ? 自分は違うってそう心から思い込めるその姿が。 だから私は、一際デカい声で、愛を叫んであげる。 私の中では、それが正しいから。 みんな等しい存在だよって。