『而今：ニコン』 (Aメロ) 汲々(きゅうきゅう)な人が腕通すセーター 風采(ふうさい)が有れば尚いいのになぁ 廃れたスターリニズム 遅れた理想集めて暗鬱な日々を過ごしてる (Bメロ) 世に馴染んだ異分子 社会周遊しながら 予定調和の“普通の人”のフリしている 禅語『而今』を習え 仮初 終わりなのに 明日を案じ犠牲抱え生きる (サビ) 悲しい旋律と君を見つめるポインセチア 歪な夢と現実味が交わる こころを締め付ける もがくだけで届きはしない いのちの萌芽(ほうが)を湛えてる歌 (Aメロ) 拘泥(こうでい)した儘(まま)で縋る人へ。 憧憬(しょうけい)こそいつか輝くだろう　 模倣だらけ無気力 零から再構築 清洌な滝をただ眺めよ　 (Bメロ) 『軋む精神よ、強く生き抜いて』なんてどうして 呼びかける声？普通の域を超える前提 眼下の１を掴め 塵が積るようにさ 明日を作り希望描き生きる (サビ) 静かに動き出す 私の中で韜晦(とうかい)してた 幼い夢が蠢(うごめ)き又目覚める 騙(かたる)るまま閉じてた もがくだけで届きはしない 初めの英華を思い出す歌 (Cメロ) u-誂(あつら)えたことばいらないわ 鬼籍(きせき)へと向かう静謐(せいひつ)の中で杳(よう)としてわからない (サビ) 悲しい旋律と君を見つめるポインセチア 歪な夢と現実味が交わる こころを締め付ける もがくだけで届きはしない いのちの萌芽(ほうが)を湛えてる歌 ＝＝＝＝＝意味一覧＝＝＝＝＝ 汲々（きゅうきゅう）：一つのことに固執しているさま 風采（ふうさい）：みため、なりふり スターリニズム：ソ連のスターリンが掲げた思想。資本主義ではなく社会主義の思想。 禅語『而今（にこん）』：禅のことば。意味は『今の一瞬』。過去や未来に囚われず今をただ精一杯に生きるという考え。 仮初（かりそめ）：その場限り 拘泥（こうでい）：他の選択肢を考えることなくそれにこだわってしまうこと。 清洌（せいれつ）：清らかで冷たいさま 韜晦（とうかい）：姿をくらますこと 鬼籍（きせき）：死 静謐（せいひつ）：安らか、静か 杳として（ようとして）：はっきりせず定まっていない状態