今日も歩く 世界の中心に 僕が立ってる、今この時に 流れるような 平行線のような塊が 存在していた 分かりたいよな、伝えたいような 動きたいよな、怖いような 変化することは怖いと みんなね、知ってるよね 変わらない暗さの中、流れるように今日を生きて 誰もが明日に行きたいのに 知らないフリして、今日に留まるのは 1人になるのが怖いから 私もね

沈んだ夜の声が私を呑み込んでく 色褪せた景色の中をゆらゆら揺蕩う 行き交う影の隙間は狭すぎて通れない 冷たいだけの風を頼る　泡を掴むように 静寂を置き去って さざ波が足を捕らえた 水槽で笑う私ごと閉じ込めてくれる？ 月明かりが照らす前に誰もいない街を泳いだ 溺れてしまえばいいのに ひとりぼっちで 乾いた心の隅　破片が突き刺さった くゆる煙追いかけても痛みは増すだけ どこへも辿り着けない　空っぽは怖いから 何かを詰めた気になって安らぎを纏う 溶けて　溶けて　零れたら 誰が掬ってくれるの？ 私を守る境界線が首を絞めてゆく 優しい声で甘い夢ですべてを忘れてしまいたい 結局朝に消えるのなら 眠れなくていい 寄り添う君が　捨てた私が　おままごとに気づく前に この夜を終わりにしよう ひとりぼっちで

白昼にかがやく月 ぼやける視界捨てて 歩みを止めた棒の足 地に這いつくばる 影絵忍ばせた闇 引き摺り込む道連れ 行く宛もなく飛び出した ひとり未知の場所 途方もなくただ無色 消えゆく無垢な感情に 愛着さえ湧いてくる ここに生きている 空に溺れ、人に埋もれ 影に潜み、海にまぎれ 戯れる浮遊魚に手を 伸ばし続ける 過ぎゆく時間（とき）、往来 立ち止まる心、思考 小さな背中にたったひとつ 光を落とす 流れる宇宙（そら）、海流 凪が揺れ、天に舞う 一歩先に満ち溢れる 好奇心抱く 途方もなくただ無音 そっけなく漂う蜃気楼 それは美しいほどに 世界に無関心 空に溺れ、人に埋もれ 影に潜み、海にまぎれ 囚われた人魚の真珠 求め続ける 空に溺れ、人に埋もれ 影に潜み、海にまぎれ 戯れる浮遊魚に手を 伸ばし続ける