地球の血 息継ぎで呼吸する　 太古のリズム 尻尾が取れても　 白亜にゆらぐ スイヘーリーベの怪物　 タンパクな化合物 セキツイ揺らす鼓動が　 ドンシャリ鳴り響く 蝸牛のように渦巻く雌雄 ミツバチ運ぶXY バケツリレーの悲しみに 受け皿が濡れても 脈々と流れる血潮 粒だつ我らのＤＮＡ 人間賛歌をサルが歌って 息苦しいヒトが耳を塞いだ 枝葉わかれてダーウィン 重力感じてニュートン 羽虫にうまれてファーブル とべるかなガリレオ 添加物の巣の上で　 ピペットにパペット入れれば　 そうさ我らは地球の血　 めくるめかない歴史のかけら 骨をあつめて空になげたら 星が地軸を傾ける そうさ我らは地球の血 さよならターヘル・アナトミア そうさ我らは 地球の血

『砕氷船』 砕氷船は僕等を 何も無いところへ運んでく　 失う事さえ許さない　 そんな未来を選んで進む 塗り潰される日々の空白に 焦燥が堆く積まれてく 座礁したままの人生だけが 錆びついて動かせなくなってる 照明弾はとうに撃ち上げた 救難信号も繰り返した だが世界は何も応えはしない お前などに構っていられるか 瞬発力がまるで無くて 何をするにも時間ばかり掛かる 行く手を阻むその氷塊を 今削れ　壊せ　切り拓いて征け　進め 砕氷船は僕等を 何も無いところへ運んでく　 失う事さえ許さない　 そんな未来を選んで 最後の救命胴衣は 君自身が身につけてこなきゃ この世界を生き抜く為 僕はただ今日もひた進む