作品ID:A476
クリエイター名:
jyari
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作品ID
クリエイター名
E156
美山 きゆみ
ストーリー
E105
井草 葱子
ストーリー
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作品ID
クリエイター名
D251
津山 峻平
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D149
ミドリノハサミ
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作品ID
クリエイター名
B344
お柴 鉱脈
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C346
お柴 鉱脈
歌詞
B321
ao no yoi
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C320
ao no yoi
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クリエイター名
C346
お柴 鉱脈
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B344
お柴 鉱脈
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作品ID:
B344
クリエイター名:
お柴 鉱脈
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作品ID:
B321
クリエイター名:
ao no yoi
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作品ID:
C346
クリエイター名:
お柴 鉱脈
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ましてや白木蓮が散ったのなんて だいぶ前のこと 獣の声が響く街から 逃げてきてなお海を賭した またここはまるで砂漠だなんて 陽を浴びたとしても 獣の声は切り取られた からだも心も 彼岸じゃない 此岸じゃない たしかに地続きに辿れる 今は亡きあなたが 墓無きあなたが 図らずもわたしに生きて 風になりそれでも 消えることのない 迎え火が蝕むようだ 梅雨知らぬあなたが 祟らぬあなたが 図らずもわたしに生きて わたしがうたうまま 憑いているのなら きっと さようなら やるせなくても許されなくても走っていくのだ
作品ID:
C320
クリエイター名:
ao no yoi
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あの日みたいな顔して あの日みたいな夕暮れ 風が止んだ海原は 18時半の青さで 雨上がりの匂いとか 胸をさらう懐かしさも 切なくてもう帰れない 恋しさだけ確かめ合った 耳澄ますたび 置いてきた思い出は歌い 忘れてしまうなら いっそ海へ流そうか 渚にふたり うたかたの夏は過ぎて このまま 波間に消えそうな 夕日に祈るよ なぐさめじゃなくて あの日みたいな恋して あの日みたいな夕暮れ 宵のヴィーナス 儚く瞬きだす この一瞬を指で砂に描いた 波音だけがうるさくって 夏の亡霊が手招くんだ 記憶に憑いてもう離れないや 小さな日々に ずっと笑ってられますように 言葉を隠して ふっと息を吐き出した 渚にふたり うたかたの夏は過ぎて 何度も嘘だってついて おどけてもみるよ 笑ってくれるなら ここにいる不思議 今のすべて 時よ止まれ 涙がなんだか落ちそうな夕日に祈るよ さびしさじゃなくて
作品ID:
D251
クリエイター名:
津山 峻平
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作品ID:
D149
クリエイター名:
ミドリノハサミ
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作品ID:
E156
クリエイター名:
美山 きゆみ
無し
「お前、今日チャリ?」 「そうだけど?」 「ラッキー!」 「何が? 乗せてやらないからね? 」 この間も、コイツが無理やり乗ってきたところを先生に見つかってしこたま叱られた。坂道で急に乗ってきたので、どうしようもなかったのだと弁解してもだめで、校則禁止を破った反省文を私だけ書かされたのだ。 しかもそれは今回が初めてではない。 既に4回目で、あと一回見つかると自転車通学禁止にされてしまう。家からは徒歩で15分もかかる私としては、 それは何としても避けたかった。 「幼なじみだろー、仲良くしようぜ」 「冗談! それで自禁になるの、こっちだけじゃん!」 もーホントにコイツは調子いい。 クラスの子たちだけでなく、先生らにもこのキャラで許されているのはズルい。 こんなやり取りをしてる内に、ポツポツと降ってきた。 「朝晴れてたから、オレ、傘持ってきてないんだよ」 「知らんわ」 「えーチャコちゃん冷たい。 昔のチャコちゃんはスゴく優しかったのになぁ」 『泣き虫しゅうくん』ーーそれが幼稚園の頃のコイツのあだ名。ちなみに私は『しゅごれいチャコ』だ。 イジメっ子達に泣かされてるコイツを、 いつも助けてることから付いた、ありがたくないあだ名。 それもムカつく。 「とにかく後ろには乗せない!」 「わかった、じゃあその傘貸してよ。 自転車で帰るなら使わないでしょ。明日返すから」 子犬よのうな顔でお願いするその表情もズルい。 いよいよ本格的に降ってきたのでさっさと傘を渡して、 急いで校門を出た。 角を曲がって本気で漕ぎ出そうとしたその瞬間…ひらりと彼がまたがってきた。 「ちょっと…!」 「ほら! 前向いてないと危ないよ」 確かに道路は雨で滑りやすいし、降りも強くなってきた。 「ひゃっほーぅ!」下りの坂道で彼は叫ぶ。 私はため息と共に、今後の自転車通学を諦めた。 それに…本当の事をいうと、 彼の微かな温もりと香りが伝わってくるこの時間(とき)がなんだか愛しくて、こういうのも悪くないと思えた。
作品ID:
E105
クリエイター名:
井草 葱子
初恋
駅からバスで1時間とすこし。降り立つと潮の香りが風に流されてやってくる。帰ってきたなあ、と思う。汗を拭いながら実家までの道のりを歩いていると、見覚えのある帽子を被った男性が横を過ぎていった。 「ただいまあ。ねーおかあさあん。さっき通りで龍ちゃん見たよお」 何かを煮込む音と、包丁の音が止んでぱたぱたとスリッパの音が近づいてくる。おかえり、と一言だけ。ただいま、とあたし。 居間に荷物を下ろす。そうそう、この畳。実家っぽいわあ。 「ねー龍ちゃん元気? いま何してんの?」 龍ちゃんは私の5コ年上で、ハムスターを飼っていた。遊び道具やおいしいエサを作ったりなど、熱心にお世話をするような人だった。そういう面倒見の良さからか高校時代は家庭教師をしてくれて、あたしは無事東京の大学に合格できた。煮詰まると自転車をニケツして海に行った。そこでも試験問題を出されるとは想定しなかったけど。 台所の入り口にかかったすだれ越しに母と目があった。 母は目をそらすと、顔をしかめた。 「亡くなったのよ」 「まーそうだよね。ハムスターって寿命短いから」 「何言ってんの。龍ちゃんが死んじゃったのよ」 「ええっ」とびきり大きな声が出てしまった。「うっそだあ。だってさっき見たよ。バケツハットっていうの? 被って歩いて……」 「あんたもういい加減にして、境さんちにお悔やみ言ってきなさい。ずうっと帰ってなかったんだから」 半信半疑で品川駅で買った菓子折を荷物かごに入れた。長年使用してないあたしの自転車はぎこぎこ鳴りながらもちゃんと前に進んだ。 外は夕暮れでおもいのほか暗く、龍ちゃんちの前を通ると中に灯りはなかった。あたしはそのまま海までつっぱしった。海岸が見えてくる。波打ち際にいる人たちはもう帰る支度をしている。 自転車を降り、なんとなく砂浜を歩いた。いそうだなと思っていたら本当に龍ちゃんがいて、あたしは妙な気分になった。 「おーい」 暗くって見づらいものの、帽子の下の顔にはちゃんと面影が残っていた。あたしは会えなかった間の話をした。大学とか就職先とか、あたしの話ばかりしてしまったけど、昔もそんな感じだったし、龍ちゃんはうんうんと聞いてくれていた。 それで、そろそろ帰ろうかな、と思って聞いたら歩いてきたらしい。荷台に龍ちゃんを乗っけてあげて、走り出すと次第に重さが消えていって、すこし涙は出たけど、でもあたしは振り返らずにぐんぐんとペダルを漕いだ。