作品ID:A556
クリエイター名:
数佳
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作品ID
クリエイター名
E296
清水 流兎
ストーリー
E246
まりや
ストーリー
E237
ぺんだこ
ストーリー
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作品ID
クリエイター名
D084
愛烏 真理矢
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クリエイター名
B457
橋本 祥平
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B110
山下 成志
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C117
山下 成志
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クリエイター名
C117
山下 成志
歌詞
B110
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作品ID:
B457
クリエイター名:
橋本 祥平
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作品ID:
B110
クリエイター名:
山下 成志
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作品ID:
C117
クリエイター名:
山下 成志
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トルクの中で眠るユウロピウム コルクの浅いシャンパーニュ 虚空の中で回るアクアリウム ホームドラマで踊る君 まだここに居たくて 羨望の機関銃 時間は情けを知らなかった 最終の区間列車は空気輸送だった ガラスの割れる音がした いつもどこかで引け目感じてた 夜は世界が色褪せる 素数の中で目立つあの数字 自己中になってみたかった 人間には素なんて必要がないと思う 朝も夜も関係ないから 君が望むなら壊してしまおうか その時計の針もあの馬車も 気取りのシャンデリア 小池挟んでシュート 気取りのシャンデリア 小池挟んでシュート 気取りのシャンデリア 小池挟んでシュート 気負いのシャンデリア をシュート 愛しのシンデレラ お姫様撤収 愛しのシンデレラ お姫様撤収 愛しのシンデレラ お姫様撤収 いよいよシンデレラ 撤収!!
作品ID:
D084
クリエイター名:
愛烏 真理矢
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作品ID:
E296
クリエイター名:
清水 流兎
無し
たった一瞬、止んだ雨の空白で君の声を聞いた。その声を便りに僕は今も生きている。 机の上で目を覚ます。五月蝿かった発電機は既に止まっていて、静寂が誰もいない空間を染め上げている。いずれ戦場になるのだろうか。平時より静かな街が現実感を薄れさせる。君が乗った列車を最後に、民間人の疎開は完了してしまった。まるで夢のようだと思う。肘に当たった飲み掛けのボトルがくるくるとゆっくり落ちていった。 もし、私にもあれが持てたなら――。しばしの別れを告げる貴方の顔を見つめて、壁に立て掛けられた鉄砲を思い出していた。ひ弱な女の体が疎ましい。貴方の重荷にならないようにと思いながら、心も体も大人になりきれない私は貴方を酔い潰そうとした。少しでも一緒にいられるようにと。これが物語なら、きっと私は魔女ね。いつもより暗くなった街、ガランとした疎開列車が動き出す。ガラスに写った私はうっすらと笑みを浮かべ、貴方を送り出した。私が魔女なら、きっと貴方はシンデレラ。シャンデリアの灯りが消えたとき、貴方は私の元へ戻ってきてくれるかな。私が掛けた魔法がきっと貴方を守ってくれるから。 純粋な君に恋をした。無邪気にくるくると変わる表情に安らぎを覚えていた。君は知らないだろう。僕が君に抱いていた情を。結局最後まで言えなかった情けなさを。いずれ戦場になるこの街にギリギリまで君を引き留めたのは僕のわがままだ。君の胸に抱かれてみたかった。ただ一つの下らない願いを、気丈に覆い隠して、迫る時に怯えている。街にサイレンが響き渡った。 オレンジ色の光が照らしている。列車と地面、砕けたガラス。体が重くて目が霞む。夜の帳が眠気を誘った。夢の中で軽くなった私は貴方の元へ駆ける。貴方が望んでくれるなら、朝も夜も関係なく明るい世界を届けるから――。 その日あった不思議な出来事を生涯忘れない。突然飛んできた鉄の渡り鳥たちが暗い空を我が物顔で躍り狂う。大群が発する光はキラキラと輝いて、まるで空に回るシャンデリアだ。空から落ちてくるシャンデリアの欠片が地上のシャンデリアを粉々に砕いていく中、僕らの抵抗はもはや意味を成さなかった。 「生きて」 その声と共に、遠くで爆発音が響いた。そして、何の因果か、たった一瞬止んだ攻撃の雨を機に、隊は撤退を決意。街を放棄した。 だから、僕は生きている。くるくる回る君を手に。あの景色とあの声を生涯忘れない。
作品ID:
E246
クリエイター名:
まりや
なし
皇女様に転生した元28歳OLだけと、思う所がありお姫様辞めます 仕事に明け暮れた人生を送っていた私は、突然意識を失った。 私このまま死ぬのかな。未練も後悔も沢山抱えてやりきれない思いで目を開けると、そこは見知らぬ部屋だった。困惑した。 天蓋付きの大きなベッド、可愛らしいドレッサー、窓際のアクアリウム、品のある彫刻が施されたテーブルとイス、書き物机には本と羊皮紙とペン。 「皇女様、そろそろお目覚めの時間ですよ」 ノックの音が聞こえて、私はハッとした。皇女様!?こんな所に居ることが見つかったら…最悪死刑…!? 私は慌てて立ち上がり、ベッドから降りようとしてスカートの裾を踏んでしまった。ベッドから転落し、酷い音を立てて頭をぶつける。駆け巡る走馬灯。 「皇女様!?」 ──ああ、私は死ぬんだ。そう覚悟したがふと違和感がよぎる。これは自分の走馬灯ではない。黒いロングヘア、翡翠の瞳、花が咲くような笑み。ドレスを着て鏡の前でダンスしている、可愛らしい少女。…思い出した、私の名前はベアトリーチェ・アリサ・エスメラルド。この国のたった一人の皇女だった。 「如何しましたか」 「いいえ…なんでもない…」 名前と肩書を思い出したのは良いけれど、それ以外の事は思い出せない。部屋に何か手がかりがあるはず。まず書き物机を調べよう。着替えてわかったが、どうやらベアトリーチェは14歳くらいの少女らしい。朝食の準備が出来ているとメイドが急かすので、調べ物はその後ですることにしよう。 …と思ったのに、そうは問屋が卸してくれなかった。朝食が済むとすぐにお勉強とレッスンが待っていたのだ。結局、私が部屋に戻ってきたのは夕食の後だった。酷い疲労感に全身が包まれていたが机は調べたい。重い体を引きずってイスに腰掛ける。羊皮紙は勉強した内容の復習だった。ベティは思いの外勤勉な子だったようだ。机に無造作に置かれた本を手に取る。ベティの日記だった。 その日記を読んで私は察した。国王と王妃の間には子が授からず、妾の子であるベティを引き取ったのだ。彼女は身分制度に対して違和感を覚えているようで、それを撤廃するために頑張って勉強していたようだ。 こうなったからには、あなたの人生を私がきちんと引き継がなければ。ベティが、私が望むなら、全部壊してしまおう。ホールの大きなシャンデリアも、あの馬車も。 私は高らかに宣言した。 「お姫様撤収!」
作品ID:
E237
クリエイター名:
ぺんだこ
なし
見て、綺麗! こんなに植物がたくさんある場所なんて、初めて! ねえね、靴を落としてよかったね。 こんな綺麗な場所に来れたのなら―― *** 俯いて、誰からも忌み嫌われるのが当然であるかのように、生きていた。 それが彼女で、傍観していたのが僕だ。 あのとき二人きりにならなかったのなら、僕は何を想おうとも、特に進展なんてなかっただろう。 「ごめんなさい。掃除遅くて…………」 「や、全然」 皆が放置していった掃除をしている彼女。 その日一人だけ早めに帰ろうとしていた僕と、その場で二人で残された形になっていた。 謝られる必要なんて微塵もなかった。 「すいません」 なのに儚く、申し訳なさそうに微笑まれてしまった。 僕はどうしたらいいのかわからなくて、手をブンブンと振る。 「なんなら手伝うし」 「え……?」 ああ、と理解が及んだのはこのあたりだ。 この女性は、周囲の人間に、こいつならば何でも許してくれるだろうと思わせる才能がある。 なんならここで僕が、これ捨てといてだなんて言ってゴミを渡せば、彼女はすぐさまに了承して受け取っただろう。 そう確信できた。 白々しく瞬く蛍光灯の下で、苛立ちを覚えた。 それからの僕の行動は、突き動かされるようなものだった。 なにに?なんだったんだろう。 それまで何もしていなかった自分への侮蔑か。 それとも、あの微笑みがまた見たいと思ってしまったからか。 恋慕。いや、ちょっと違う。 慈愛。なんだか言いすぎだ。 じゃあ、敬愛?それもなんだか、堅苦しい。 もっと単純で、もっとわかりやすく。 あのあと伝えられた「ありがとう」が、もう一度聞きたかったからなのかな。 「そんなことお前がやれよ」 「掃除くらいしてから帰れ。迷惑だろ」 「僕がやっとく。こんなん力仕事だ」 綺麗事で言い繕ってみたけれど、要はまあ。 僕は彼女を助けてやるようになった。 下心だってあったかもしれないような、別に誇れるようなものでもない心情を抱えて。 ああ、そうして―― *** ――ありがとう。 ここへ連れてきてくれて。 私、本当はとってもつらかったの。 本当はもう、死んでしまいたかったのよ。 嬉しい。 だから、とっても嬉しい。 あなたと来れて、本当に私は―― そう、これで僕たちの生は幕を閉じた。 お姫さまみたいに、靴を片方落っことして。 僕らは事故に遭って、こんな美しい場所に来た。 まあ、いっか。 彼女が喜んでくれて、僕も笑い出した。