作品ID:A007
クリエイター名:
.Hiyari
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作品ID
クリエイター名
E272
せぐ ちぇこ
ストーリー
E148
円 ぷりん
ストーリー
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作品ID
クリエイター名
D178
かなめ
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作品ID
クリエイター名
B274
Scene
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C275
Scene
歌詞
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作品ID
クリエイター名
C481
なつき めい
歌詞
C275
Scene
歌詞
B274
Scene
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作品ID:
B274
クリエイター名:
Scene
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作品ID:
C481
クリエイター名:
なつき めい
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二年三ヶ月 呪いかけてみよう 君が幸せにならないように 二年三ヶ月 祈り続けよう 君と幸せにならないように 「ごめん」も「好き」も言わなくなった ストーリーにも載せてくれないし 何考えてんの 私ずっと怒ってるよ いつかが欲しいわけじゃないの マスターキー教えてくれないし 何考えてんの 私ずっと泣きたいの アルテミスになって 死の矢を放つ アルテミスになって 月から矢を放つ アルテミスになって キミに矢を放つ
作品ID:
C275
クリエイター名:
Scene
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Night Walker 満たされない されない 部屋の隅 月明かり だけが 私を照らす 何がしたいかさえも 見失ってしまった 物足りない 足りない 衝動が あてもなく 街へ 歩き始める ネオンが映し出した 影を見つめる夜 何者なのか 何ができるのか 溶けて無くなってしまいたくなる 寂しさ 苦しみ 悲しみ なのか 衝動が体を駆け巡る 突き進め 進め 望む 理想 追い求め 遠く 遠い 世界へと 駆け走れ 走れ 強く 鼓動が 高鳴るよ 魂(ここ)が 示す あの場所へ Ah oh ah oh ah ohh... 気付きはじめてる Ah oh ah oh ah ohh... 本当の私
作品ID:
D178
クリエイター名:
かなめ
再生
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作品ID:
E272
クリエイター名:
せぐ ちぇこ
無し
ご機嫌な通知音にビクリと肩を揺らして、美咲は無表情でスマホを手に取った。 『〇〇人があなたのイラストにいいねしました!』 最新の投稿はまぁまぁの反応を得ている。 やっとコーヒー1杯分くらいは稼げるかもしれない。 ほの暗い気持ちでそんなことを考えた。 20xx年。 世界はSNSに支配されていた。 人々はインフルエンサーに群がり、片時も休まずネットにかじりつく。 社会的地位はフォロワー数で、収入はいいねの数で決まる。 反応の数に一喜一憂し、情報の波に呑まれ、やがてわからなくなる。 本当は何がしたいのか。 本当はどうなりたいのかーー 少しずついいねの数が増えていく。 でも、全然嬉しくない。 だってこの投稿は、反応を得ているあの人の絵の作風や構図を真似たものだから。 もうやめてしまいたい。 スマホの画面に目から滑り落ちた水が散らばる。 心から血を流す思いで努力したって、結果は同じなのだ。 私のことをわかってくれる人なんていない。 ネット上にはこんなに人がいるのに、自分はいつだってひとりぼっちだ。 ピロン、とスマホが新たな通知を表示する。 画面を見て、美咲は息を呑んだ。 『とても素敵なイラストですね!』 今回のではない、1つ前の投稿に対する感想だった。 口を手で押さえて、今度は別の涙があふれ出す。 そうだ私は。 自分の作品を好きだと言ってくれる人のために描き続けたい。 不特定多数へじゃなくて、ほかでもない「あなた」のために。 最新の投稿の削除ボタンを押す。 もう、見失わない。 涙を拭いて立ち上がった。 幾千の夜を越えた先には、まぶしい朝があると信じて。
作品ID:
E148
クリエイター名:
円 ぷりん
なし
アスファルトを蹴るたびに前に進む身体が、月の光を浴びて気持ちいい。私という存在が研ぎ澄まされていく気がした。 私、私、私。 今日は最悪だった。 私はひよっこのシンガーソングライターとしてずっと活動してきて、最近になってやっと人の目に留まるようになった。喜ばしいことだった。ギター一本でバラードなんかを弾き語る私、彼が目を付けたのはここ一か月くらいのこと。チャットで話をしていくうちに意気投合して、彼は私に出資してくれることになった。ありがたさを感じながら今日初めて会ってみれば、それは、それはひどかった。 「君の声はアイドルに向いていると思うんだ」「せっかく可愛い声をしているんだから、もっと明るい曲を歌うべきだよ」「女の子なんだから、可愛いものは好きだろう?」 彼はだいたいそんなことをまくしたてて、金ならいくらでも出すからアイドルとしてオーディションを受けるよう執拗に私に勧めてきた。彼は私よりいくらも年上に見えたし、バックアップをしてもらうにはうってつけだと思った。わたしはアイドルには興味はなかったけれど、渋々了承して、さっき別れてきた。 なんであんなことオッケーしちゃたんだろう、と、家に帰ってきて私は泣いた。日が暮れても泣き続けた。ネオンの光が私の涙を照らして、ふと顔を上げると、月が出ていた。ピンク色の月だ。 急にいてもたってもいられなくなった。今日履いていたサンダルを靴箱に仕舞い込んで、ランニングシューズを代わりに出す。勢いそのまま駆けだして、街中、路地裏、河原、とにかく走った。 気持ちよかった。一歩進むたびに余計なものが振り落とされていった。周りのなにも気にしない純粋な私になっていく気がした。突き進めば突き進むほど、私は私らしくあれる気がした。 月の光が溶けるように私に降り注いでいる。私は立ち止まって、そうだよね、と呼吸の中で言った。 「私は、私らしくあるのがいいに、決まってるよね」 踵を返して家路を急ぐ。玄関に靴を脱ぎ捨てて、さっきまでいじけていた部屋の隅にどかっと座り込んだ。隣に座る観葉植物は静かに呼吸していたけど、私はぜえはあとうるさかった。 「私は、誰かの商品じゃない」 スマートフォンを手に取って、彼に連絡する。私は、私らしくいる方を選びたい。私が私らしくいるためになにかできるのは私だけなのだから。 裸の私が、本当の私が今、やっと気が付いたんだねと笑った。