作品ID:A030
クリエイター名:
かめまん
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作品ID
クリエイター名
E026
せい
ストーリー
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作品ID
クリエイター名
D001
せい
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作品ID
クリエイター名
B012
京まろん
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作品ID
クリエイター名
C022
せい
歌詞
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作品ID:
B012
クリエイター名:
京まろん
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作品ID:
C022
クリエイター名:
せい
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手早く造った小さな箱庭では ボクは主(あるじ)であり観測者(ウォッチャー) 見守る人々 全てを愛する そうさ 俗に言う ボクは神様 ねえ、キミの望むものはなぁに? 全部 ボクが叶えよう 出来ない事より 出来る事の方が多い 世界(ここ)は ボクの匙加減ひとつ 「大言壮語な言葉を並べて人を惑わす偽善者さんも」 「達観したふり、冷めた大人とか」 「諦め顔する少年少女も」 「ボクは平等に愛しているのさ」 「けれども 決して公平じゃない」 「神様だって 好みはあるもので」 「言うなら 究極の 依怙贔屓」 ある日 見つけた 可愛いあの子に 肩入れしちゃう ボクはわがままで 仕方ないよね? 楽しいんだもん ボクのお気に入り それはキミさ ねえ、キミが願うものはなぁに? 全部 ボクが叶えよう 努力する姿 先を見る視線 夢追うキミの背が好きなんだ ねえ、キミが世界を望むなら 半分くらいは あげてもいいかな まあ、キミの頑張り次第だね もっと もっと 楽しみたい 退屈な日々に現れたキミはね 特別だから 代償? 大したものは要らないよ ただ 笑った顔が観たい
作品ID:
D001
クリエイター名:
せい
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作品ID:
E026
クリエイター名:
せい
なし
壁に掛けた時計が示す「12:E1」。ラジオから流れ出す軽快な音楽。 ボクは転げる賽の目を元の場所に戻した。カラン、コロン。一、ニ、三、四。綺麗に並んで止まる。 誰かが見れば驚くかもしれない。けれどボクに感動はない。だって此処はボクの思い通りの世界だから。 意識を持った時から何でも実現可能なボクが手持ち不沙汰を解消する為に作った箱庭。この部屋はその箱庭内に作った外にあるボクの作業部屋を模した観察部屋だ。観察対象は勿論、箱庭内の人間。 試作品だからと適当に色々放り込んだだけの突貫工事で出来た庭にしては良く出来た、と自画自賛するそれは今や人間の不満に溢れている。初期はこんな風じゃなかった気がする。でもそれはきっと生存だけに夢中で、他に道なんてなくて、思考する事も無かったからだ。 道が広がる度に懊悩する人間は増加していった。思い悩みした人が増えた。 ボクはそんな姿も人間のあるべき形だと楽しく眺めて愛でていた。けれど。 流石にそんな人間ばかりでは食傷気味になる。誰も楽しい顔をしない。 まぁ、此処ら辺が限界かな。 リセットも考え始めた頃、ボクはキミを見つけたんだ。下を向き嘆く人間だらけだったから気付くのは容易かった。 視界に入るキミは何時だってボクに背を向けて何処かへ走っている。時折横顔を捉える事が出来る。真剣な眼差し、立ち止まって迷っても、キミは振り返る事はせず、解決出来るまで足掻いて足掻いて、また走り出す。 キミの背を追うボクはいつしか気が付いた。キミの過ぎ去った後、その周りに居た人々が小さく笑みを溢しているのを。 益々興味が湧き出す。キミは何をしているの。キミは何を望んでいるの。キミの願いは何。 キミを知りたいんだ。 走るキミの姿が好きなんだ。 応援したいんだ。 でも、キミが望むなら代わりに叶えてあげてもいいよ。 ボクは少しだけ、キミの意識に、声を飛ばす。 『困った事があるなら、ボクが手を貸すよ』 でもキミは、何も答えなかった。ボクの言葉が届かない程に、夢中なんだろうか。それとも自分の意思で無視をしたの? ねえ、悪魔の囁きじゃないんだよ。 いつも背中を追うだけのキミの顔を、笑顔を見たいだけなんだ。 万能なボクなのに、キミの笑顔を見る方法だけは未だに分からないなんて。 ボクは今日も半分だけ笑ってキミを目で追う。 あーあ、らしくない。