鮮明な傷を残し消えた　 貴方を見ていた 割れた鏡　 映した陽が西で融ける 幼い頃　憧れてた 紺碧の空　青い鳥 鉄格子の向こう　吹き抜け 夏は帰らない 性懲りなく繰り返すお伽話 浮遊夢の終わりは 鮮やかな赤で飾りたいの もういっぱいです　キャパオーバー デロリと隙間からこぼれた呪詛が 遊船の餓えを奔り　明日の行方を眩ます 路の半ば途絶えたまま　宵の伝播が 追憶の景色の端でそっと揺れていた 耳の奥消えないノイズ 空に沈んだままの遊覧船 零れた虚(うろ)の欠片は 夕凪の青色に染まる どうでもいい　そんなことは 赤青銀交わった頂点の 鮮明な輝きをこの胸に刻みたいだけ もういっぱいです　キャパオーバー デロリと隙間からこぼれた呪詛が 遊船の餓えを奔り　明日の行方を眩ます もういっぱいです　キャパオーバー ギラリと海中煌めくナイフで 遊船の上を疾(はし)る　私の行方を仕留めて

「OUTLAND」 お金　それはいいのです お礼　それもいいのです 遥か　遠国(おんごく)だ　地の果て　地の底 我等もはや老いたる身 されど心あらざれば 遥か　遠国(おんごく)だ　地の果て　地の底 人は消え　雪が舞う　誰ぞ呼ぶ　誰ぞ来る いつか我等帰るのだ 見事たどりつけるのだ 遥か　遠国(おんごく)だ　地の果て　地の底 遠い　遠い国なのだ 我等見捨てられたのだ 遥か　遠国(おんごく)だ　地の果て　地の底 人は消え　雪が舞う　誰ぞ呼ぶ　誰ぞ来る お金　それはいいのです お礼　それもいいのです 遥か　遠国(おんごく)だ　地の果て　地の底 いつか我等帰るのだ 見事たどりつけるのだ 遥か　遠国(おんごく)だ　地の果て　地の底