作品ID:A107
クリエイター名:
ぎり粉
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作品ID
クリエイター名
E043
藍川 空斗
ストーリー
E025
安城 和城
ストーリー
E009
春日 きい
ストーリー
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作品ID
クリエイター名
D265
晴 -sei-
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D206
white apple
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D067
瓜田ぞな
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D054
ナギサワカリン
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D012
立花彩来
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作品ID
クリエイター名
B100
宮守 文学
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C189
星野 紗奈
歌詞
C108
宮守 文学
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作品ID
クリエイター名
C189
星野 紗奈
歌詞
B100
宮守 文学
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C108
宮守 文学
歌詞
B100
宮守 文学
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作品ID:
B100
クリエイター名:
宮守 文学
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作品ID:
C189
クリエイター名:
星野 紗奈
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『フェイクレスキュー』 今日も一つ影が伸びてしまった そんな汚物を青い瞳が見つめてる どうなった? こうなった やっぱ祈りじゃ救われないや 気付いたときにはもう遅くって 「救えてたらよかったですね」って 完全に他人の事かよ 「もういっか」って投げ出すこともできないで 縮こまってるのは誰だ? 私みたいに立つことすらできないくせに 救われたふりなんかしないで 偽物の羽描いたけど飛べなくて 叫ぶ声が聞こえてて無視できるわけないじゃん どうか私にも救わせて 最初で最後の救命者 今行くよ レスキュー 呼ばれてないけど 心配してるだけのおせっかい おじゃまします それでもいいよ かまわないんだよ だから戯言言う前にさっさと手を伸ばしやがれ
作品ID:
C108
クリエイター名:
宮守 文学
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昨日の犠牲者は2名でした 導かれてく最終列車の指定席は 聞くに花束だらけらしいとか 居心地悪そうだから遠慮したいな つまんなくなったら辞めちゃうからって 笑って泣いてああどうやら杞憂だったね 思ってるより傷だらけ 暖かさは肌を通過して一方通行 ずっとずっと続く航路なんてないんだ 複雑に絡んだむず痒い歯車 隙間を縫って 確かな風が吹いていた 対空時間の終わりが喧しく迫る この身を縛って千切って生かして 希死念慮からただ逃げてる 気づいたら冷めてしまう鮮明 「絵に描いた天使のように綺麗で無垢ですね」 甘い言葉も蹴り飛ばし ねぇ、重力に沿って潜ってみたいよ天上へ
作品ID:
D265
クリエイター名:
晴 -sei-
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作品ID:
D206
クリエイター名:
white apple
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作品ID:
D067
クリエイター名:
瓜田ぞな
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作品ID:
D054
クリエイター名:
ナギサワカリン
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作品ID:
D012
クリエイター名:
立花彩来
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作品ID:
E043
クリエイター名:
藍川 空斗
無し
目を開けると、知らない天井があった。 どうやら、ここは電車のようだ。 窓の外は暗く、延々とトンネルの中を走っているようだ。窓に自分の顔が映り込む。 若い女性の顔だった。目の下にはクマ、首には線状の痣。 もう一度周囲を見渡す。座席に座っている人々は私と同じくらいの年齢のようだ。 座席に座る制服姿の女の子に声をかけてみた。彼女は顔を上げすらしなかった。まるで、私がいないかのように―――。 急に息苦しくなった。寂しくて、悔しくて、怖くて、今にも倒れそうだった。 叫びそうになりながら、私は隣の車両へ走った。 隣の車両は、サラリーマンらしき人でいっぱいだった。 これだけ見ると、朝のラッシュ時間帯みたいだ。そう思ったら、ゾワリと、嫌な感じがした。 体をまさぐられるような感触がして、吐き気と戦いながら、隣の車両へ走った。 隣の車両は、さらに年上の人がいた。 お母さんくらいかな、と思って、母の顔が思い出せないことに気が付いた。 それから、両腕があざだらけになっていることに気が付いた。 痛い。痛い。痛い。 私は走った。周囲の人がどんどん年老いていった。 まるで時の流れを模したかのような電車を、私はどんどん先へ行く。 病人だらけの車両から、隣の車両への扉を、思いっきり開いた。 そこにいたのは、まるで絵にかいたような、美しい天使だった。 天使の車両には、人の代わりに花束がたくさん置いてあった。純真無垢を体現したかのような、白い花で満ちていた。 彼女は2輪の花を手にしていた。花に軽く口づけると、天使は言った。 「昨日の犠牲者は2名でした」 凛とした声は、この世のものとは思えないほど美しかった。 「もう、よろしいのですか?」 天使は、私に手を差し伸べた。 「----ざっけんじゃねーよ」 私は窓へとつっこんだ。飴細工のように、ガラスが割れて、私の体が暗闇へと放り出される。 下へ、下へ、落ちる。 * * * 目を覚ますと、知らない天井があった。 白いベッドに、病院着。どうやら、地獄に帰ってきたらしい。 外は暗く、窓には自分の顔が映り込んでいた。 その顔が、あの天使の顔になった。 爛々と輝く純真無垢の化身へ、私は唾を吐きかけた。
作品ID:
E025
クリエイター名:
安城 和城
『Two of Them』
「昨日の犠牲者は二名でした」 列車の座席に腰かけている青年は、その声により覚醒した。 彼の隣席に座る少女は、「今週に入り、犠牲者の数は常に一桁となっており――」と、報告を続ける。 なぜ自分がそんな報告を受けているのか、青年には分からない。他にもっと、その情報を受け取るべき人間がいるのではないか。そう思って辺りを見回したが、その車両に乗っているのは彼らだけだった。 一席につき一束、花束が置かれている。けれど青年と、その隣に座る少女のぶんは見当たらない。なぜ自分たちには花束がないのだろう。青年は思ったが、花束が置かれていない「完全な空席」もいくつかあった。 その席の主はどこへ行ったのだろう? 「……ああ、『エンドレスラン』が、成功したんだっけ」 「はい。高架特急エンドレス号が『幽体鳥』を引きつけているおかげで、犠牲者の数は激減しました」 「作戦前の、あの地獄みたいな犠牲者数を思えば、二人なんてもう……いないも同然だよな」 幽体鳥。幽霊のように、そして弾丸の如き速さで、なにもかもを通り抜け襲ってくるその怪鳥には、「より密度の高い群衆を狙う」という習性があった。そこで対策本部は、20XX年に開業したばかりの高架特急エンドレス号に多数の人間を乗せ、高密度の群衆を作り、囮として二十四時間走らせた。 「そういえば、この列車の内装は、テレビで見たエンドレス号のものと似てる」 「……ですが、二人では囮にはなりません」 「そうだけど。じゃあこの列車はなにで、このたくさんの花束は、いったいなんなんだ?」 少女はそれには答えることなく立ち上がる。 「間もなく、天上です」 澄んだ声で彼女は言った。 車内に光が、降り注いだ。 § 「退院おめでとう」 「ありがとうございます」 とある病院のロビーで、看護師と患者が退院の挨拶をしている。患者の手には、花束が握られていた。 「……犠牲者の数も、だいぶ減りましたね」 患者がそう言うと、看護師は「……でも、一桁とはいえ、毎日犠牲者が出ているわけだから」と、言葉を選んだ。 「ですね」自身が持つ花束を眺め、患者は言う。「この花束を受け取れない人だって、いるんですもんね」 ちょうどそのとき、待合スペースに設置されているテレビから、聞き慣れた速報が聞こえてきた。
作品ID:
E009
クリエイター名:
春日 きい
無し
そっか、僕たちもう… 揺れる電車が心地よくって気づかなかった。君はこんな座り心地の悪い席なんかによく座れるよね。僕なら5秒で立っちゃうよ。あーあー泣かないでよ。僕が悪い奴みたいじゃんか。え?実際悪いって?そんなこと言うなよ。これでも君には優しくしてきたつもりなんだよ。そうじゃないって?相変わらず泣き虫だな。後悔しないっていったじゃんか。そもそも君が言い出したんだからね。 「死にたい」ってさ。 一人は寂しいって言ったから一緒に飛んであげたんだよ。僕、高所恐怖症なのにさ。 でも飛んでる時の君は絵に描いた天使みたいだったよ。 ほらもうすぐ最上階だって。この切符が血にまみれてないことを祈るよ