「ね、りかたちバンドとか組まない？」 「いいぜ、そのためにドラムやったんじゃねぇか。」 「バンド組むならちゃんと練習しないとだめですよ。」 ⋯⋯ 「すごい、あかね、これって決勝戦のための曲ですか？」 「Bメロ気に入ったぜ。」 「騒ぐな、もう一回合わせよう、まだまだたりないのよ。」 ⋯⋯ 「やった！お祝いしましょう？XXのとっても大きなケーキを注文しよう！」 「あかねに怒るぞ。」 「今日は特別だから。あ、あの店のエッグタルトもうまいですよ。」 ⋯⋯ 「わーりかたちの活動が偉い人に認められたそうだ。」 「運が良かっただけじゃない？」 「運だけではありませんよ。」 ⋯⋯ 「この曲を演奏することだけで兵士たち本当に喜ぶの？」 「ま、私たちもずっと戦ってきたんじゃん。」 「うん。やはりちょっとオルガンの音色を変えたほうがいいかもね。」 ⋯⋯ 「あのパイプオルガンみた？でっかい！」 「この要塞ドラムもすっげだぜ。」 「こんなに派手なやつとは思わなかった。」 ⋯⋯ 「ニュースみた？戦争あと少し終わるって。」 「本当？りかがライブハウスに戻ったらまた緊張するかも。」 「ちょっと不安かな、ま、余計なこと考えても無駄です。集中集中。」 ⋯⋯ 「次のライブいつなの、なんで放置されたのだよ。」 「仕方ない、私たちの出番ないってのが平和ってことさ」 「それでもおかしいです。」 ⋯⋯ 「⋯」 「⋯」 「⋯」 ⋯⋯ 「最後のステージへって。」 「つーか、あたしはまだ何も理解していねぇ。」 「これが最悪の状況かも。」 ⋯⋯ 「地獄への片道ってのがなんでだよ、りかたちはただ演奏したい歌いたいだけなんですよ！」 「クッソ！なんでなんだ！」 「最後のライブで言いたいこと歌おう」 ⋯⋯ Last　Encore、最後のステージへ