作品ID:A207
クリエイター名:
いちごもち
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作品ID
クリエイター名
E231
ひらぐり ひらり
ストーリー
E049
和倉 稜
ストーリー
E020
柿本 仁香
ストーリー
E015
井草 葱子
ストーリー
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作品ID
クリエイター名
D237
溝口 智弓
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D221
rr
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D127
前野
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D100
篠原 歩
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D080
こはむもた
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D056
ひらぐり ひらり
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D032
Ruby Canon
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作品ID
クリエイター名
B470
Lundi Musique
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C478
Lundi Musique
歌詞
B129
雨宮 さらさ
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C139
雨宮 さらさ
歌詞
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クリエイター名
C478
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作品ID:
B470
クリエイター名:
Lundi Musique
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作品ID:
B129
クリエイター名:
雨宮 さらさ
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作品ID:
C478
クリエイター名:
Lundi Musique
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안아주세요(アナジュセヨ)! あなただけよ 보고십어요(ポゴシポヨ)! そばにいてよ あなたはいつもそう もう飽き飽きしているわ 恋のレース 二の足踏めば 他の男(ヤツ)に 取られるのよ 안아주세요(アナジュセヨ)! あなただけよ あなたはいつもそう もう どうにかならないの? 好きなら好きと言ってみなさい 私ずっと待ってるのに ”사랑해요(サランヘヨ)”くらいあなたも 聞いたことくらいあるでしょ なのに今夜もあなたは ”月がきれいだね”なんて 好きだと言うのが そんなに怖いの? それなら私が 叫んであげるわ 너 밖에 넚어요(ノパッケ オプソヨ)! 안아주세요(アナジュセヨ)! あなただけよ 보고십어요(ポゴシポヨ)! そばにいてよ 私はいつもそう またイライラしているわ 恋に落ちたら 猪突猛進 駆け引きなんて めんどくさい 안아주세요(アナジュセヨ)! あなただけよ 私はいつもそう また先走り過ぎてる 甘い優しい味付けはイヤ 刺激的な辛口がいい ”좋아해요(チョアヘヨ)”くらいあなたも 聞いたことくらいあるでしょ なのに今夜もあなたは ”星を見に行こう”なんて 本当はあなたの口から聞きたい なのにもう 私が 我慢できないの 너 밖에 안보여(ノパッケ アンボヨ)! 言葉にしてくれなきゃ 不安が押し寄せるの 私たちの未来は… ”사랑해요(サランヘヨ)”くらいあなたも 聞いたことくらいあるでしょ なのに今夜もあなたは ”月がきれいだね”なんて 好きだと言うのが そんなに怖いの? それなら私が 叫んであげるわ 너 밖에 넚어요(ノパッケ オプソヨ)! 너 밖에 안보여(ノパッケ アンボヨ)!
作品ID:
C139
クリエイター名:
雨宮 さらさ
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好きじゃないふりして繋ぎ留める 朝帰り 白む空 始発列車 貴方は来ない どうせ使い捨てのごっこ遊びにも満たない この空の色に似た 淡い関係 「次はいつ」と喉に詰まった言葉を飲み込んだ 演じた顔 娼婦の顔だけ見て でも気づいて 逃避行の準備ならできているのに 伝えたら砕けて壊れてしまう またいつも通り 貴方の思い通り 甘えてるわたしが悪いわ 好きじゃないふりして繋ぎ止める ベッドシーン 薬指 見ないふり 貴方狡い どうせ使い捨てよ 良いように遣って 女は従順であるほど 己惚れるの 洗いたてのタオルケットから貴方の匂いがする こうしていると何だか2人恋人同士みたい くすんだ色のシャツ 特に青が好き 細身で頼りない でも優しい人 ぜんぶ知ってるけど わたしじゃないのは 歳の差とスーツのせいにしよう 嫌じゃないふりしてどっちつかず いっそのこと終ればいいの、なんて嘘よ 繰り返せば燃える 最低な恋だから 必死に匿って誤魔化して 酔いに酔うの 寂しい口許シガーで埋めて コーラルピンクのルージュは 赤に変えた 繰り返して歪む 最高の恋だから 誰にも内緒で 好きじゃないふりして繋ぎ留める 朝帰り 白む空 始発列車 貴方は来ない どうせ使い捨てよ 良いように遣って 女は従順であるほど 己惚れるの
作品ID:
D237
クリエイター名:
溝口 智弓
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作品ID:
D221
クリエイター名:
rr
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作品ID:
D127
クリエイター名:
前野
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作品ID:
D100
クリエイター名:
篠原 歩
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作品ID:
D080
クリエイター名:
こはむもた
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作品ID:
D056
クリエイター名:
ひらぐり ひらり
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作品ID:
D032
クリエイター名:
Ruby Canon
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作品ID:
E231
クリエイター名:
ひらぐり ひらり
なし
木曜日の21時、駅から徒歩5分。あたしはいつもの様にお前の待つマンションに向かう。いや、待っているのかどうかも良く分からないのだけど、お前はオートロックの画面であたしの顔を確認すると、とりあえず自動ドアを開けてはくれるから、あたしが来るのを歓迎はしているのだろう。 あたしはいつもへらへらと表情を殺してお前に会いにいく。好きだとも嫌いだとも思われたくないから。お前があたしの事を「お前」と呼ぶのも、何だかとてもむしゃくしゃするし、だったら頭の中でくらいあたしもお前を「お前」 と呼んでやろうと思って、そうしている。好きとか嫌いとか、そんな事ばかりに執着している自分が本当に愚かしくて堪らない。こんな所に通うのはもう辞めようと思っているけど、金曜の午前はどうせ大学も無いし、とかなんとか言い訳ばかりして、お前が煙草をふかしながら「ふぅん」と言うのを聞いて居るんだから、救いようが無い。 さて、エレベーターを5階で降りてすぐ右側のドアの、お前が生活しているであろう部屋の鍵はいつも不用心に開いていて、あたしはそれを無遠慮にガチャリと開ける。その音を聞いたお前は玄関にずかずかと歩いてきて、あたしとはすれ違って玄関の鍵を締めに行く。あたしは薄暗いリビングに向かって、ソファーに座りお前が戻ってくるのを待つ。すぐにお前は戻ってきて、やっとそこで目が合う。お前はとても正直な目をしていて、殆ど瞬きもせずにこちらを見つめ、そして思い付きで話し始めるから何を言い出すか分からない。この瞬間があたしは好きで、そして嫌いだった。 お前は少し首を捻って、 「お前さ」 ほら、やっぱりお前って呼ぶ。 「そのリップ、似合ってないよ」 いきなりこれである。酷い話だ。 あたしは今日、コーラルピンクのルージュを引いていた。どうやらこの色が気に食わなかったらしい。 「多分、赤の方が似合う」 お前は実際、センスが良い。お前の身に付ける物で整っていない物は無いし、しかもそれが良く似合っていた。そんなセンスの良い服をお前はどんどん脱いで、あたしの座るソファーに適当に置いていく。置くと言うより散らかしてるという方が正しい。それを合図にあたしも適当に服を脱ぐ。ぱさり。お前とあたしの衣類とが混ざっていく様は、この先の時間、何が起きるかをそのまま示しているようだった。 「分かった」 ルージュの話なのか、この状況の話なのか、どちらとも付かない言葉をあたしは返した。
作品ID:
E049
クリエイター名:
和倉 稜
なし
千曲川の身体は音で構成されていた。 血球たちが血管内を叩く音、肺胞でCO2とO2が代わる音、食物が胃液の海にぽとりと落ち、小腸で柔毛のひだをなぎ倒す音。 自分は楽器なのだという自覚こそ千曲川に必要なことだった。 「ハルちゃん、なんで書類を出すだけなのにこんなに時間が掛かるの?」 春崎は唇を尖らせ横を向いている。姪が描いた蛸に瓜二つ。 「だって社長の部屋、気持ちいいから」 「俺個人の部屋なの」 事務所に併設された部屋を見る。 五年前、和倉大学の成宮教授が発表した音楽生成技術は瞬く間に世を席巻した。 当時、会社を立ち上げたばかりだった千曲川はすぐに飛びついた。 しかし目の前の事業に集中するようにと諭され叶わなかった。 週末、恋人の絵梨奈が会社に顔をみせた。終わるまで待つという。 そっと指輪を外す。飼われた証。 新製品のリリース間近で当初計画から遅れていた。 レストランの予約は一か月後に振り替えた。 そこかしこが資料の砂漠と化していて、ただでさえ狭い事務所に足の踏み場はない。 気は進まないが、千曲川の部屋に絵梨奈を押し込む。 三十分は経っただろうか? 突然、扉は大きな音を立て開かれる。絵梨奈が飛び出してきた。 心地よい音楽が部屋から漏れ聴こえる。 恋人から放たれた吐瀉物は、彼女の赤いルージュを洗い流す。 胸元のレース地の隙間に詰まっていった。 ボトル社製のスピーカーとセンシングシールがある日送られてきた。 そこには成宮のメッセージが添えられていた。 ――あの日、興奮して私の元にやってきてくれて嬉しかったよ。ボトル社が実用化に成功した。ぜひ活用法を考えてくれ―― センシングシールを身体中の至る場所に貼っていく。 一部は飲み込むことで内臓に付着し留まる。 千曲川の身体センシングデータから音楽が自動生成されていく。 ただただ心地よかった。鼻歌を口ずさむ。手を叩く。口笛を乗せる。 千川から発せられる音とスピーカーから流れる音はいつしか境目を消失させ、融け合い新たな曲となる。 絵梨奈はスピーカーを入れた。そして剥き出しの千曲川に触れ、狂った。 好きじゃないふりまでして、繋ぎとめようとする程度には愚かな恋人だった。 愛とは一体なんだろうか? ふと気づく。ハルは? 彼女はスピーカーのスイッチを入れたのではないか? こみ上げる吐き気に抗う絵梨奈の傍で、千曲川はただ呆然と立ち尽くしていた。 ポケットにしまい込んだ指輪をゴミ箱に投げる。 乾いた音がした。
作品ID:
E020
クリエイター名:
柿本 仁香
なし
天井のシミを数えるのに飽きた頃、彼が身体から抜け落ちた。 ついさっきまで繋がっていたのに絡まない視線は、もう当たり前になった。 「恋人同士みたい」 思わず溢れ出した言葉が、火照った身体を冷ましていく。 続く言葉を見つけ出せずにいると、華奢な腕が腰に触れる。彼の体温を世界で一番知っているのは私なのに、薬指についた枷が私のものではない証明をしている。 何度繰り返しても報われないのならいっそ終わらせてしまおう。そう思う度に彼の優しさに触れてしまう、もっと彼を知りたくなる。朝焼けのように燃え上がる気持ちを、自分にさえ気づかれないようにアルコールで流し込む。 彼が触れもしない唇で、紫煙を燻らすと彼が隣にいるような気がする。いつか、二人でタオルケットに包まれる未来は、煙と一緒に吐き出した。 始発まであと五分。歪んだ口紅をなおそうと手鏡を覗き込んだ。映ったのは白んだ空、朝焼けは永遠に続かない、目を離せばすぐに燃え尽きてしまう。だから、何度も火を付けていた。 始発列車、ベルが鳴る。どうせ使い捨てなら自惚れよう、車窓に映る私の唇は、彼の色に染まっていた。
作品ID:
E015
クリエイター名:
井草 葱子
無し
昨日の話をしようか。暑かったけれどいい日だったと思う。立派な入道雲がもくもく浮かんでいてセピア色に染まっていた。夕方だったから空は青色じゃなかった。淡い水色から桃色がかった橙色に、上から下に染めているみたいにきれいな色をしていた。雲は、セピア色だった。 恋人との家に行くのにわざわざ風呂に入ってから家を出ることがこのところ習慣づいていて、髪の毛が乾ききらないまま彼と絡みあい、汗をかき、また風呂に入る。そうしてたわいもない話をしてまだ夜にならないうちに家に戻る。私の、家に帰るのだ。そんなこと全てが本当はむなしくてたまらないのにいつまでも別れられないでいた。 ふと窓から雲が見え、 「あ、雲。ねえほら、雲」 恋人はうつむき、ひたすら快楽に堪えているようで、それなら穴さえあれば誰だってよかろうものなのに、さっき見たの、ここへ来る前に全く同じものを見たのに、恋人はひたすら下唇を噛みしめて、本当に誰の声も聞こえないようだった。 同じ空間に存在して、しかもここまで密接な関係なのに、近くなればなるほど恋人の存在は遠くなる。出会った日や、たばこを教えてもらったことを何度も思い出し(咳き込んだのち吐いて介抱してもらうはめになった)、ここ最近は、いつか別れるんだろうな、それはごく近い、などと考える時間が増えていた。 口に出して言ってみた。どうせどちらかが言い出せば、ピリオドは打たれるのだからその彼方はないのだから、いいだろう。エアコンがぶっ壊れて、と恋人は言いかけていたがそれを遮って、半ば強引に。 「え、だめ。」と、恋人。 「は。だめじゃないでしょ、何が?」と、私。 埃だらけのフローリングにももう飽きた。この馬鹿みたいな会話も、さっきの形だけ身体を重ねるのもなくていいものだと思ったら、窓の外にはもう雲が見えなくなっていた。 それで今日、また濡れた髪をたらして家を出てしまった。ばっちりお化粧までしている自分にびっくりして、彼とも訪れたことのあるネグローニがおいしい駅前のバーに飛び込み、一杯頼むと、学生っぽい店員がものいいたげな目で灰皿を置いていった。 そのうちに雨が降ってきて、六杯目を飲み終えた。「あの、もう閉店です」。 店を出て、ぬるい風を受け止めながらふらふらと駅のホームにたどり着く。こりゃ相当きてるなと思った。わんわん泣きながら始発を待った。雨はずいぶん前にあがって、白む空気に私の声がこだましていた。